細野念仏剣舞

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内容更新日:2015.09.26.
レイアウト更新日:2024.10.08.



2015年9月19日、久慈秋まつり中日パレードにて剣舞を披露する長内中学校生徒・保存会メンバー。


 久慈市山根町細野地区に伝わる「細野念仏剣舞(ほそのねんぶつけんばい)」。山根の伝統文化として山根小中学校に継承されてきましたが、小学校は小久慈小学校に、中学校は長内中学校に統合されたため、引き続き保存会の方々の協力を得て現在は長内中学校で継承活動を行なっています。去年に続いて久慈秋まつりに、長中ソーラン隊と共に参加しました。


今年度初練習風景 (2015年8月30日、旧山根小中学校にて)






細野念仏剣舞について

 その発祥については記録に残っていませんが、約200年前の天明の東北大飢饉のとき、旅の僧が庶民の苦難を救うために五穀豊穣祈願の踊りとして伝えたといわれています。念仏剣舞は大別して大念仏系と阿修羅系があり、細野地区の念仏剣舞は後者に属し、仮面をつけない脱垂(ぬぎだれ)の念仏剣舞です。太鼓・笛・鉦と踊り手で構成され、踊り手は烏帽子をかぶり大口・脱垂をつけて踊ります。演目は「八っ払い」・「扇舞」・「二つあや」・「一つあや」・「薙刀」・「太刀」など13種類があります。昔は先祖供養のため、家の前で踊って墓の前でも踊った、という話も聞きました。
 保存会が結成されて伝承活動が続けられていますが、近年は囃子手の高齢化や踊り手の練習の場が少ないなど、継承が危ぶまれています。その中で長内中学校が伝承に力を入れて下さり、若手の踊り手が少しでも増えていることは明るい希望となっています。保存会・山根公民館・長内中学校が協力して伝承に力を入れているところです。
 なお、岩手県北上地方には同名の「細野念仏剣舞」があり、こちらは仮面をかぶる舞です。


動画
YouTube 「細野念仏剣舞」動画 (2011年1月、久慈市郷土芸能祭にて)

2007年11月4日、山根町端神水車まつりにて <166MB 撮影:栗沢>

2014年8月22日、小久慈公民館にて <129MB 撮影:栗沢>

2014年8月22日、小久慈公民館にて <111MB 撮影:栗沢>

2014年8月22日、小久慈公民館にて <131MB 撮影:栗沢>

参考動画
2008年12月7日、お隣りの山形村に伝わる「霜畑念仏剣舞」、山根町端神くるま市にて <187MB 撮影:栗沢>