山根紹介・遠島山

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内容更新日:2008.11.04.
レイアウト更新日:2024.10.08.

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 北上山系に属する遠島山(1262m)は、早坂高原より北側では一番高い山です。でも、登山道が一般登山客用に整備されていないせいか、平庭岳(1060m)・安家森(1239m)や早坂高原ほど名を知られていません。古い地図を見ると、遠島山・天神森をまとめて「天神森」と記してあり、また、八幡山という呼び方もあったようです。登山道は細野沢の林道内からと、山形村内間木を登った簡易キャンプ場(標高約800m)から、及び山形村小国から岩泉町安家へ抜ける林道内から出ていますが、いずれも途中に道案内が全く無いので、地図などで充分に下調べをする必要があります。細野沢から登った時、登りは所どころにある赤いリボンを目安にできたが下りる時にこのリボンが見えず、一度迷ったことがありました。
 遠島山・天神森の標高800m付近から上は天然ブナ林となっています。周囲の蓬森・安家森も同様にブナが生えています。白神や八甲田と違って山自体があまり知られていないせいか、この事はほとんど話題に上がることはなく、近年大掛かりなブナ伐採が行なわれた事も一般には知られていません。遠島山頂上付近は強風のためか低潅木に覆われてブナの木はありませんが、標高1000mを超えると大きく枝を歪めた見事なブナ老木が何本も立っています。


蓬森(1175m)頂上から遠島山(左側の尖った山)・天神森(右側のなだらかな山)を望む。



白石峠から見た夕映えの遠島山。