44 遺留分


文は正しいですか

問6 遺留分に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。
1 遺留分とは、一定の相続人のために法律上必ず留保されなければならない遺産の一定割合のことである。
2 配偶者・子は遺留分権利者であり、直系尊属・兄弟姉妹も遺留分権利者である。
3 直系尊属のみが相続人のときには、この者の遺留分割合は被相続人の財産の三分の一でる。
4 遺留分減殺請求権は、遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から1年で時効により消滅する。

説明

  管理士問題からですが、門外漢、おおよそこの程度という説明にします。
遺留分・・・有効な遺言で第三者への遺贈や相続人の一部だけに相続させるといった偏った遺産の分配があります。分配にあずかれなかった相続人(遺留分権利者)は遺産の一定割合を遺留分として留保され、遺留分減殺請求という手続きにより遺言を無効にし、遺産の分配を可能に出来るというものです。

・遺留分の権利者と配分率は右の図のようになります。丸印の被の部分は要するに被相続人の裁量、思惑の限度なのでしょう。

・兄弟姉妹には遺留分はありません。

・遺留分減殺請求権は、「相続の開始」及び「減殺すべき贈与または遺贈があったこと」を知った時から1年以内に行使しないと時効となります。また、相続開始の時より10年を経過したときも同様です。答えは2で、兄弟姉妹は権利者でないから。