岩手の鳥人間たち

page.16-0006
初公開日:2016.10.05.
内容更新日:2020.04.28.
レイアウト更新日:2024.10.08.

航空サイト Indexへ戻る


 2015年、岩手県にも鳥人間がいると知り、さっそく連絡をとってみました。岩手大学の鳥人間サークル「デコレ( de'coller )」です。この年初めて琵琶湖でトライできたということで、これからいろいろお付き合いして行こうと思ってます。その後久慈市内にも過去に出場したことのある方がいると知り、岩手の鳥人間たちのネットワークができればと思っております。

   デコレへのリンク  岩手大学 de'coller ブログ


画像/日付 コメント
2020.04.
 新型コロナウィルス騒動でデコレチームも活動休止状態。今年の琵琶湖大会も中止になり私も長期療養中のため活動できず、何か今の状況の下で出来る事はないかと考え、去年から手をつけたデコレ共用ラジコングライダー製作の一環として機体設計製作の流れを記述公開することにしました。胴体の設計製作については既に開始されており、今回は主翼の設計製作を行います。

 公開ページ  随時追記中
  
2017.10.14.
 午前中訪問。28日のテストフライトには同席できないのでせめて機体製作の手伝いをしようと思ったのだけれど、いろいろと相談を受けたりしているうちに時間がきてしまい、結局フィルム3枚しか貼れませんでした。午後からはメンバーの一人に高校でバレー部だった人がいたので、私が指導している滝沢の小学生バレーボールクラブの指導補助をお願いしました。練習終了後、次の予定までに時間があったので、紙飛行機の飛ばし方指導を行ないました。部内で紙飛行機の設計コンテストなんかやってみるといいね。
2017.09.25.
 舵面設計に関する資料を持って部室を訪問。8/10のテストフライトで疑問を抱いた舵面設計について、簡単な風洞実験を見せながら改善点を指摘しました。
2017.09.23.
 滝沢市の産業文化センターでのテストフライトに顔を出しました。
2017.09.09~11.


>


 三沢航空祭に、今年もデコレの皆さんと行って来ました。今年は8人の部員が久慈の私の工房に来てくださいました。
 9日は日中は久慈飛行機愛好会の大沢さんの所でBBQ交流。愛好会側からは大沢・宮沢・木地谷・栗沢の各氏が参加。夜は近くの体育館を借りて、紙飛行機を使って測定実験を行ないました。私の所にあったマサチューセッツ工科大学のウォルター・ルーウィン教授の講義のビデオを予め見て来てもらって、講義の中で強調されていた「誤差を考慮した測定」を意識しながら、紙飛行機における揚力係数を算出しました。普通、紙飛行機のサイズと速度(レイノルズ数)では高い揚力係数は出ないのですが、事前の私の実験では1を越える値が出ており、この日の実験でも1近い値が出ました。久慈市役所山根支所の小林君にも来ていただいて、実験の様子を見ていただきました。実験後は近くの山根温泉”べっぴん湯”でひと風呂。
 10日は去年同様朝6時出発で三沢へ。今年は今一、パっとしなかった感じ。日本の自衛隊機はロープを張り巡らされて遠くから眺めるだけ。それに比べて米軍機は機体の下をもぐって脚や翼に触ったり爆弾倉を覗き込んだり、主翼の下は日陰を求めてシートを広げる人で満杯。ロープが張られていたのは、まだ秘密にしておきたいF竏窒R5だけ。飛行展示も、自衛隊の2機のF竏窒P5は1機が目の前を通過していくと次のがなかなか飛んで来なくてビデオカメラのスイッチも切って待つんだけど、米軍のF竏窒P6単独飛行は「行った」と思ってもすぐ戻って来るしほとんど視界の中で見せてくれるのでカメラを下ろすヒマがない。何のために飛んでいるのか、「お客さんに見て楽しんでもらう」、米軍機はそこに徹している感じがする。三沢を見るたびにそう思うし、あらゆる面で日米の差として感じる。ごちゃごちゃ言わずに徹しろよ!と思うのは私だけだろうか。
 夜は9日の実験の整理と、航空力学の勉強会。特に舵面設計に関連して「空力中心」について、簡単な実験を通して話をしました。
2017.08.10.

 審査には落ちたものの機体を完成させて走行試験に臨む現場に同席。組み上がった実機を初めて見て、舵面設計に一つの疑問を持つ。
2017.07.30.
 久慈飛行機愛好会で、デコレ総会の報告を行ないました。
2017.07.17.
 デコレの新年度決起集会(総会)に出席しました。
2017.04.22.
 40年ぶりに航空科の学生時代の友人と会いました。久慈に来て我家に一泊、次の日盛岡まで送りついでに2人でデコレの活動部室を訪問しました。
2017.03.末.
 今年の鳥人間大会出場審査に落選したとの報告を受けました。今後の双方の活動を考え、飛行機設計の経験を積む意味を込めて、双方で使える実験・操縦訓練兼用のラジコン・グライダーを共同開発することを提案しました。
2017.03.25/26.
 盛岡に出る予定があり、連絡を取って岩大部室を訪ねました。久しぶりに会えるということで、1年も壊れたままになっていたラジコングライダーを3日の突貫工事で修復して持参。春休みに入り部員も少なかったですが、25日は今年出場申請中の機体について意見交換したりそれぞれが作った模型グライダーを”自慢??”しあったりしました。26日は久慈のグライダー仲間・木地谷君も加わり、少し足を伸ばして岩手山の見える草地でデコレ作フリーフライト機や私と木地谷君のラジコングライダーを飛ばしました。ラジコングライダーは木地谷機はショックコード曳航の練習、私の機体はショックコード曳航の見本デモフライトを行なったあと、両機を使って今日来ているデコレメンバー全員に手投げ滑空で操縦を体験してもらいました。
2016.09.25.
 滝沢の馬っコセンターで出店中、デコレ応援隊の佐藤さんがお見えになり、デコレのことについていろいろお話下さいました。県内にほかにも鳥人間経験者がいるという話を聞いて、学生さん達を皆で応援しつつも更なる夢を皆で追うのもいいのでは、と思った次第。
2016.09.10~12.

 9/11は三沢の米軍基地の航空祭。以前から一緒に行こうと計画しておりました。台風の直後で我が工房への道も通ったばかりで久慈への国道も通れるか微妙なところでしたが、学生さん達にとっては数少ないチャンスと実施を強行しました。工房は水が出ないので調理ができず、久慈市内に出て弁当を買ったりいろいろと不便はありましたが、良い刺激はあったようです。やっぱり三沢は、米軍のF竏窒P6の高機動デモフライトが迫力だったなぁ。
 10日は野田の体育館で中学バレーの新人戦を見に行っていたのでそこで待ち合わせをし、到着後野田の畑の仕事を1時間ほど手伝っていただき、食料を買い込んでから久慈川河川敷で紙飛行機を飛ばし、工房へ。山根温泉べっぴん湯に浸かった後、夜は私の準備したテーマで勉強会を開きました。
 11日は朝6時前に工房を出発。順調に走って広い無料駐車場に早めに入ることができ、シャトルバスにもすんなり乗れてスムーズに会場入りすることができました。さっそく長~いエプロンをぶらりぶらりと見て歩き、向こう端の米軍C-130の前で昼食。帰りのシャトルバスは早めに乗った方がいいとデモフライトを見ながら移動したのですが、既に長~い行列。帰りはハタと思いついて、せっかく八戸に来たのだからと名所・蕪島に案内し、そこでようやく記念撮影。久慈に着いたのは真っ暗になってからでした。皆さんの希望でべっぴん湯に浸かって工房へ。
 12日は朝9時に帰途につきました。機会があったらまたお出で下さい。
 なお、久慈飛行機愛好会の大沢さんからカップ麺等の差し入れがありました。ありがとうございました。11日の帰り際寄りたかったのですが、遅くなってしまい学生さん達とのご対面が実現できなかったのは残念。

  decoller 航空セミナー 内容
    テーマⅠ:「理論的アプローチ」と「実践的アプローチ」
      ①工学の世界で数を扱う際の注意点
        工学における有効桁数(電卓を用いた有効桁を問う計算実技)
        測定目盛を読む際の有効桁(計算尺使用)
        工学単位系と物理学単位系(kg 単位の混同に注意)
      ②空力平均翼弦(空力中心)とは
        空力平均翼弦(MAC)・空力中心(AC)・空力平均翼弦長の意味
        図による求め方
        面積比重法
      ③空力平均翼弦(空力中心)を計算式によって求める
      ④空力平均翼弦(空力中心)を細分化して求める
        面積比重法を用いて2、5、10分割計算(電卓使用)
        コンピュータによる100、1000、10000分割計算
    テーマⅡ:「飛行の理論」
      ①飛行中の機体(重心)にかかる4力(重力・揚力・抗力・推力)の釣り合い
        ~揚抗比(滑空比)
      ②最大滑空比速度と最小沈下率速度(滑空性能)
      ③翼型と滑空性能(無限翼の場合と有限翼の場合…誘導抵抗の存在)
        アスペクト比と滑空性能
      ④レイノルズ数の影響
    テーマⅢ:「航空機の構造と設計」
      ①構造=かかる力に耐える仕組み
        翼にかかる力=曲げ・ねじれ
        バフェットとフラッタ(翼の剛性)
      ②桁構造と応力外皮構造(モノコック)、及びその組み合わせ(セミモノコック)
      ②翼の断面構造(Dセクション、単桁/2桁/3桁)
      ③桁の強度設計(荷重・剪断力・モーメント~最大応力)
      ④剛性の異なる部材を組み合わせた場合の強度計算
        ヒント:梁の曲げ応力図は、なぜ直線なのか?

<余談> ”実は…アルキメデスは太っていた!!”
 べっぴんの湯には、3人入れば満杯の露天風呂がある。そこへ今回の男性メンバー7人全員、すし詰めで入り、全員一気に出たら風呂の水が…。ん~、アルキメデスはこれを見てあの法則を発見したのか。それにしてもアルキメデス一人でよくわかったものだ。いやいや、彼は太っていたからに違いない。…というわけで、「アルキメデスは太っていた」という結論が…
2015.10.03~04.
 デコレを代表して米村君と菊池君が、久慈の私の工房を訪れました。日中は久慈飛行機愛好会の大沢さんや木地谷君と、久慈川河川敷でドローンを飛ばし、工房では簡単な勉強会を行ないました。翌日はせっかく山根に来たのだからと端神くるま市に参加してもらい、打ち上げ反省会にも出てもらって地域の人達と交流しました。

  学習会 内容
  【飛行機の設計手順】
    Ⅰ. 予備知識
      ① 工学単位系
      ② 飛行機の成立要素
      ③ 飛行中の4力( 揚力・重力/推力・抗力)の釣り合い
      ④ 揚力/抗力/モーメントの式
      ⑤ アスペクト比、滑空比、最小沈下率、及びこれらの相関関係
      ⑥ 安定
      ⑦ 翼の設計
      ⑧ 地面効果
      ⑨ 翼の剛性(特にねじれ、フラッタ)
      ⑩ 材料力学
    Ⅱ. 設計手順 …(時間の関係で実施できず)
      ① 要求性能の決定~外形スケッチ
      ② 機体重量・飛行速度・予想Clから、必要な主翼面積の割り出し
      ③ 希望する性能から、アスペクト比を割り出す
      ④ 桁高を考慮しながら、翼型を決定
      ⑤ 桁の強度計算
      ⑥ 主翼のモーメントを考慮して、縦安定から水平尾翼諸元を決定
      ⑦ 主翼上反角(横安定)と垂直尾翼諸元(方向安定)の決定
      ⑧ 各動翼の設計
      ⑨ 各翼をつなぐ胴体、パイロットの乗る部分の内外の形状の設計
2015.08.??.
 久慈飛行機愛好会メンバーである木地谷君から「岩手大学に鳥人間のサークルがある」との情報を得、ネットで調べて連絡を取り、8月北上のイベントに参加する道中岩手大学サークル室におじゃましました。