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内容更新日:2003.02.20.
レイアウト更新日:2024.10.08.

紙飛行機を使ったゲーム


 一つの道具があれば、人間はいろいろな遊びを考え出すことができます。ここにあげるのは、ほんの一部です。


◎ 距離(性能)を競う。
線を引いて、誰のが一番遠くまで飛ぶかを競います。
◎ 着陸の精度(うまさ)を競う。
滑走路へ着陸させる方法
定点着陸法
◎ 飛しょうを競う。
いろいろな曲芸飛行をさせます。曲技にもいろいろな型がありますから、飛行機の雑誌などで調べて、まねをしてみるのもよいでしょう。
◎ 障害物をのりこえる。
障害物を飛び越えて、向こう側の着陸帯に着陸させます。
  物と物のすき間や、テーブルの下などをくぐらせます。ぶつかったら減点。
◎ 雄大な自然の中で・・・ フライト・オリエンテーリングの提唱
 もっともっと広い場へ出て行って、思いっきり紙飛行機を飛ばしてみたいと思いませんか?公園や牧場のような広い所で、スタート地点とゴール地点、中間点等を設けて、何回で飛びきるかを競ってみましょう。


フライト・オリエンテーリングのルールについて


Ⅰ)ゲームの大要
 スタート地点より各中間点を通過して、ゴールまで何回の「飛行」で到達するかを競う。
Ⅱ)ポイントの設定
 スタート、ゴールと中間点を、いくつか設定する。各点は、次の3種類のタイプのいずれかとする。
1.円形方式


 中間点やゴールでは、ポイントを中心に半径1mの円をかき、この円の上空を通った時、「通過」と認める。

 利点=行き過ぎてしまっても、大きく戻る必要はない。
 欠点=「通過」の判定がしにくい。
2.2ポール方式


 2m間隔でポールを立て、その間を通ったならば、「通過」と認める。

 利点=円形方式に比べれば、「通過」の判定がはっきりしている。
 欠点=「通過」せずに行き過ぎた者は、大きくまわって戻らないといけない。これをあまり繰り返す事は、ゲームをつまらなくする。どちらの方向に通っても良い事にすればこの欠点は半減するが、それでもポールの真横に落ちた時は、1回は無駄に投じなければならない。
3.3ポール方式


 ポールを3本立てて、この三角形のどこを通っても「通過」と認める。

 利点=行き過ぎに対しては、2ポール方式よりも楽になる。
 欠点=ポールをたくさん用意しなければならない。
 以上の事から、確実性を求めるならば3ポール方式、広い場所ならば円形方式にして、少しくらいはずれている様での「通過」とみなす事にすればよい。又は、ポールを1本にして、コースから見てそのポールの外側を通過する約束にしてもよいだろう。ただこの場合は通過のライン(エリア)がはっきりしていないので、「飛行のやり直し」はできないことになる。(どこから投げ直すのかがはっきりしない。)それぞれの利点、欠点を吟味して各点の方式をその場で決めてからゲームにはいればよい。いろいろな方式を組み合わせるのも面白いだろう。
Ⅲ)「飛行」について
1.「飛行」の定義
 機体が飛ばす人の手を離れ、地上(又は樹木上など)に完全に停止するまでを一回の「飛行」とする。
2.「飛行」のやり直し
 スタート及び中間点からの飛行についてのみ、投げ直しを一回だけ認める。ただし、投げ直しの方が結果が悪かったからといって一投目に変更する事はできない。(投げ直しをするには、それなりの決意を必要とする。みんなが投げ直したのではゲームが間伸びしてしまう。)
 また、中間点を一度「通過」した者については、「通過」認定の次の飛行は中間点エリア内(円形、3ポール方式に於ける円内、及び三角形内)及び通過ライン前(2ポール方式)からに変更できる。ただしこの時は「投げ直し」と考えられるので、更に投げ直す事はできない。これは、中間点を頂上にとった場合、「通過」して降りた所が、山の裏側など投げ出しに非常に不利な場所になる事がある為である。
3.飛行開始の点
 スタート、中間点以外に於いては、前の「飛行」で停止した点を左右どちらかの足で踏んで投げる。
4.「場外」
 場外のラインはあらかじめ決めておき、それを越えたものは越えた地点で停止したものと考える。


5.飛行回数
 ゴールまでの飛行回数は、ゴールを「通過」した時の回数で数える。「通過」した後に大きく飛び越えても、ゴールのエリア内に降りても、飛行回数は同じである。
Ⅳ)機体について
1.材質
 「紙」と接着剤のみで作られている事。ただし、おもりの目的であればクリップ等を用いてもよい。また、紙が湿気を含まぬ様に塗料を塗るのはよいことにする。
2.大きさ
 機体の巾で、下表の様にクラス分けした方がよいと思われる。これは、大きさによって飛ばし易さが大きく変わる為である。

     A = 10 cm 以下
     B = 10~20 cm
     C = 20 cm 以上
3.形
 制限無し。(形によるクラス分けは基準を決めるのがむずかしい上、多少形が違うからといって、ゲームの上ではさほど影響はないので、特にクラス分けはしない。ただ、飛び方はずい分変わる。)
4.重さ
 大きさの制限が有るので、特に設けない。
Ⅴ.飛形点
 すばらしい「飛行」に対しては飛形点として飛行回数を一回免除する、という事にしてもよいでしょう。

※ ここにのせたルールは、私なりに考えて作り出したものですから、絶対にこのルールでなければならないという事はありません。そもそもルールとは、その場にいる人達みんなが楽しく遊ぶためにはどうやって遊べばいいか、を決めるものです。所変わればいろいろな障害も出てくるだろうし、場合によっては逆に利用した方が楽しさが増す事だってあるのです。例えば、広場のまん中の砂場を滑走路に見立てて「必ず一回、そこに着陸する事」というルールを作ってもよいのです。要は、ゲームを始める前にしっかりルールを確認する事。我々が子供の時も、常にそうして来たではありませんか。
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