フライトシミュレータ・世界一周旅行 (5)

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内容更新日:2014.09.21.
レイアウト更新日:2024.10.08.

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No. 日付 使用機体 発着地/画像・動画 (wmv)
日記メモ
45 08.11.28.
Antonov An-74

 全幅: 104 ft 7.5 in (31.89 m)
 全長: 92 ft 1.25 in (28.07 m)
 全高: 28 ft 8.5 in (8.75 m)
 最大離陸重量
    5,905 ft (1,800 m) 滑走路から離陸の場合:
        76,060 lb (34,500 kg)
 エンジン: Lotarev D-36
        14,330 lb (6,500 kg) st × 2
 最大水平速度: 380 kt (705 km/h)
 標準巡航速度
  at 26,250〜32,800 ft (8,000〜10,000 m):
        297 kt (550 km/h)
 進入速度: 97 kt (180 km/h)
 運用高度: 32,800 ft (10,000 m)
 航続距離
    最大ペイロード 22,045 lb (10,000 kg):
        620 nm (1,150 km)
    3,307 lb (1,500 kg) ペイロード+2時間待機:
        2,268 nm (4,200 km)
 データ出所:
   Jane's All The World's Aircraft 1988-89

>実施データ
 オートパイロット: 高度=20,000ft 方位=030
 離陸速度: 135 kt
 巡航高度: 20,000 ft
 巡航速度: 275 kt
 進入速度: 130〜140 kt
 接地速度: 100 kt
 飛行時間: 24 分
ブラゴヴェシチェンスク Ignatyevo−シマノフスク付近 < km>

着陸地
 北緯 52 度 00.53 分 : 東経 128 度 23.72 分
  高度: 227 m 路面: 雪面

画像
 経路図
 いよいよシベリアの旅に出発。
 アムール川。
 セレムジャ?川。
 シマノフスク付近のセレムジャ?川の見事な蛇行。
 あそこの草地に降りる。

動画 (wmv)
 1:2.59MB:離陸
 2:4.35MB:大河のある景色
 日時を今日に設定したら、まわりは雪景色になっていた。先を急ごう。今日はチュリマンまで行く。使用機は、草地の発着を考えてソ連機を選んだ。チュリマンまで同一機を使用する。目標物のあまりない大陸の飛行では特に方角を正確に保つ必要があり、今回からオートパイロットを多用することにした。計器より景色と機体を見たいので高度維持もむずかしく、方角と高度の維持を頼ることにする。
46 08.11.28.
Antonov An-74

>実施データ
 オートパイロット: 高度=20,000ft 方位=360
 離陸速度: 130 kt
 巡航高度: 20,000 ft
 巡航速度: 275 kt
 進入速度: 135〜145 kt
 接地速度: ? kt
 飛行時間: 25 分
シマノフスク付近−ゼヤ付近 < km>

着陸地
 北緯 53 度 56.78 分 : 東経 127 度 48.22 分
  高度: 667 m 路面: 雪面

画像
 経路図
 離陸・上昇。
 ゼヤ川に沿って北上する。
 ゼヤ湖が見えてきた。
 高度を下げると山の高さがわかる。
    山の右麓の草地に降りる。
 着陸。

動画 (wmv)
 4:2.16MB:着陸
 滑走路以外からの離陸は、一旦どこかの空港からスタートさせてフライトマップで緯度経度を入力する。但し、高度を正しく入力しても勝手に初速をつけられてしまうので、とんでもなく低い高度、例えば200mの高さがあっても0mに設定すると初速がつけられることもなく高度も自動的に正しく設定されるようだ。オートパイロットは便利だなあ。フライト中にもトイレに行ける。
 広大な大地である。人の足で歩いたら何日かかるのだろう。大昔、自分の足で歩いて広がった人類に敬服。これだけ広い大地が冷凍庫になれば、日本にやって来る”シベリア寒気団”も納得。
47 08.11.28.
Antonov An-74

>実施データ
 オートパイロット: 高度=15,000ft 方位=330
 離陸速度: 130 kt
 巡航高度: 15,000 ft
 巡航速度: 293 kt
 進入速度: 125〜140 kt
 接地速度: 100 kt
 飛行時間: 23 分
ゼヤ付近−ティンダ付近 < km>

着陸地
 北緯 53 度 56.88 分 : 東経 127 度 48.72 分
  高度: 583 m 路面: 雪面

画像
 経路図
 ゼヤ川の渓谷。
 ゼヤ湖。
 ゼヤ湖。予備フライトでは、右下の草地に降りた。
 目的地に向かって降下。
 速度を確認しながら進入。

動画 (wmv)
 
 離陸後、14,000ftまでフラップを引っ込めるのを忘れていた。エンジンも、フルパワーのままだった。何に気を取られていたのだか。今回の着陸地は人の暮らしのある畑地。いい事ではないのは分かっていながら、近くに降りれそうな草地が見当たらず、ゴメンしてもらう。
48 08.11.28.
Antonov An-74

>実施データ
 オートパイロット: 高度=15,000ft 方位=350
 離陸速度: 140 kt
 巡航高度: 15,000 ft
 巡航速度: 263 kt
 進入速度: 120 kt
 接地速度: 100 kt
 飛行時間: 23 分
ティンダ付近−チュリマン Chulman < km>

滑走路
 チュリマン Chulman(UELL)
  方位: 8/26 長さ: 3,585 m
  高度: 857 m 路面: コンクリート

画像
 経路図
 ここにはどんな暮らしがあるのだろう。
 後方に見える畑地から離陸。上昇中。
 あの白っぽい土地は、草地だろうか畑だろうか。
 小さな湖が見えた。この方角ではたして正しいのかな…・
 正面に滑走路が見えてホっとする。
 進入旋回。
 久々に?滑走路に降りた。

動画 (wmv)
 
 本番1回目は、左側に空港があるはずと思っていたら右側に見えて慌てて旋回、まわりを見回しているうちに空港を見失ってしまった。ウロウロ飛び回ってようやく見つけて降りたら、50分のフライトになってしまった。20分で着いていたのに。あんまりだとやり直し。今度は空港の反対側に来るようにと方角を360に設定したら、空港が見つからず断念。3度目は最初の設定350で右側を探そうとスタート、あそこかここかと不安に駆られながらも350で我慢し続けたら真正面に見えてきてホッとする。でも、ビール2本かな。目的地が見つけられないのでは、フライトは失敗だもんな。
 離陸直後、ラダーの調子を見たくて左右に振ってみたら、収束が遅くてしばらくフラフラしていた。オートパイロット・パネルにヨーダンパーのスイッチがあったのは、その意味だろう。しかし今日のフライトでは、極端な操作をしなければ問題ないので一度も使わなかった。でも、進入時にふらつき、接地後も滑走路を飛び出しそうだった。草地への着陸では方向を厳密に維持する必要はないから、気付かなかっただけかもしれない。ラジコン・グライダーを飛ばしていても、草地に着陸させているうちは気付かないが、滑走路を想定して降ろそうとすると自分の操縦技術の足りなさを実感させられる。車や船と違って、左右のコントロールに気を取られていると高度を失い、高度の維持に気を取られていると左右がずれてしまう。ラジコンと言えど着陸訓練は、滑走路に対して行なうのが正しいと思う。
49 08.12.09.
Grumman F-14A Tomcat

 全幅:
     unswept: 64 ft 1.5 in (19.54 m)
     swept: 38 ft 2.5 in (11.65 m)
     overswept: 33 ft 3.5 in (10.15 m)
 全長: 62 ft 8 in (19.10 m)
 全高: 16 ft 0 in (4.88 m)
 主翼アスペクト比: 7.28
 主翼面積: 565.0 sq ft (52.49 sq m)
 最大離陸重量 (TF30-P-412A engines):
        74,349 lb (33,724 kg)
 エンジン: Pratt & Whitney TF30-P-412A turbofan
        20,900 lb (9,480 kg) st × 2
 最大水平速度:
  高空: Mach 2.34; 1,342 kt (2,485 km/h)
  低空: Mach 1.2; 792 kt (1,468 km/h)
 最大巡航速度: 400-550 kt (741-1,019 km/h)
 空母進入速度: 134 kt (248 km/h)
 失速速度: 115 kt (231 km/h)
 海面上昇率: over 30,000 ft (9,140 m) /min
 最短離陸距離: 1,400 ft (427 m)
 最短着陸距離: 2,900 ft (884 m)
 航続距離(増槽付): 1,735 nm (3,220 km)
 データ出所:
   Jane's All The World's Aircraft 1988-89

>実施データ
 オートパイロット: 高度 = 45,000 ft / 方角 = 040       ※ 高度 45,000 ft、速度 575 kt でオーバースピード
      ※ 進入は 180 kt くらいで進路 055 。
 離陸速度: 180〜210 kt
 巡航高度: 45,000 ft
 巡航速度: 530 kt
 最大速度: 542 kt
 進入速度: 180 kt
 接地速度: 150 kt
 飛行時間: 32 分
チュリマン Chulman−ヤクーツク Yakutsk < km>

滑走路
 ヤクーツク Yakutsk(UEEE)
  高度: 99 m
  方位: 5R/23L 長さ: 3,330 m 路面: アスファルト
  方位: 5L/23R 長さ: 2,580 m 路面: コンクリート

画像
 経路図
 *
 シベリアの太陽を背に。
 空港めっけ!

動画 (wmv)
 2:4.12MB:シベリアの音速飛行
 次の空港のある都市はヤクーツク。マッハ2クラスで30分ぎりぎりの距離。機体はF−14を選んだ。テストフライトでは、ダイブブレーキが効き過ぎることがわかった。空中でいきなり速度ゼロになる。そんな事はあり得ないので、空中ではいっさい使わないことにした。艦載機なので着艦フックと連動しており、フックが下りれば急ブレーキということなのだろう。但し地上ではダイブブレーキ(着艦フック)だけでは完全停止はできないので、最終的にはフットブレーキで行なわなければならないようだ。
 時間は多少オーバーしてしまった。着陸も、接地後にふらついて事故寸前。これはビールかな…。
50 08.12.11.
CASA 212 Aviocar (skis) [Spain]

CASA 212 Aviocar (wheel type)
 全幅: 62 ft 4 in (19.00 m)
 全長: 49 ft 10.5 in (15.20 m)
 全高: 20 ft 8 in (6.30 m)
 主翼アスペクト比: 9
 主翼面積: 430.56 sq ft (40.0 sq m)
 最大離陸重量: 13,889 lb (6,300 kg)
 最大着陸重量: 13,448 lb (6,100 kg)
 主翼翼型: NACA 65(3)-218
 エンジン: AiResearch TPE 331-5-251C turboprop
        776 ehp × 2
 超過禁止速度: 240 kt (445 km/h)
 最大水平速度 at 12,000 ft (3,660 m): 199 kt (370 km/h)
 最大巡航速度 at 12,000 ft (3,660 m): 194 kt (359 km/h)
 最大経済速度 at 12,000 ft (3,660 m): 170 kt (315 km/h)
 失速速度:
  flaps up, 13,448 lb (6,100 kg) : 72 kt (133 km/h)
  flaps down : 62 kt (116 km/h)
 海面上昇率: 1,800 ft (548 m) /min
        one engine out: 350 ft (106 m) /min
 運用高度: 26,000 ft (8,140 m)
        one engine out: 13,500 ft (4,115 m) /min
 離陸滑走距離: 1,148 ft (350 m)
 離陸距離(50ft=15mまで): 1,588 ft (484 m)
 着陸距離(50ft=15mから): 1,263 ft (385 m)
 着陸滑走距離: 679 ft (207 m)
 航続距離 at 12,000 ft (3,660 m), max payload:
        258 nm (480 km)
 データ出所:
   Jane's All The World's Aircraft 1975-76

>実施データ
 離陸速度: 100〜110 kt
 巡航高度: 4,500〜4,700 ft
 巡航速度: 160〜165 kt
 進入速度: 140〜150 kt
 接地速度: 80 kt
 飛行時間: 26 分
ヤクーツク Yakutsk−(レナ川)−雪原 < km>

到着地
  緯度: 63°11.05′ 経度: 129°39.15′
  高度: 47 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)011

画像
 経路図
 低い太陽を背に離陸。
 今日はあそこに着陸しよう。
 *
 だんだん影が長くなる。

動画 (wmv)
 
 アビオカーは何となく丸っこくてかわいい機体だと思っていたが、解像度が悪いせいなのか形も音もチャチで少々がっかり。もう1機のアビオカーはまずまずの形なのだが、スキーを履いたのはこれしかなかったので仕方ない。フライトでは、トリムで水平がとれず苦労する。トリム1コマで右へ左へわずかずつ傾くので、3分と席を立てなかった。
 今日からは雪原への着陸。スキーを履いた機体にスピードの出るものはなく、事前フライトでも着陸地が丁度いいところにはなかなか見つからないことがわかった。事前調査に時間を取られるよりも、ぶっつけ本番で次々飛んだ方が早い。そこで、「15分飛んでそこに降りれるならば、20分目あたりに降りれる場所が見えない場合はそこに降りる」ことにした。
 そして、いざフライト。30分後無事着陸。さてフライト記録を、と思ったらいきなりソフトが強制終了。証拠のマップが取れないのでは仕方ない。もう一度… またしても…。これが5、6回続いて、とうとう夜が明けてしまった。最後は Alt キーでツールバーを出して「フライトの終了」でマップを取り出してOKとなった。後のテストで他の機体ではこの現象はおこらず、この機体の設定に何処かおかしなところがあるためとわかった。パイロット・ミスではないので、ビールはつけず。
51 08.12.26.
Aeronca 7AC (skis)

 エンジン: 65 hp × 1
 最大速度:
  5,000 ft (1,524 m) : (153 km/h)
  S/L : (151 km/h)
 上昇率: 600 ft (183 m) /min at 55mph(89 km/h)
 データ出所:
   FS2004 Add Aircraft

>実施データ
 離陸速度: 64 kt
 最大高度: 4,000 ft
 最大速度: 70 kt
 進入速度: 60 kt
 接地速度: 36 kt
 飛行時間: 18 分
雪原−(レナ川)−雪原 < km>

出発地
  緯度: 63°10.58′ 経度: 129°39.21′
  高度: ? m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)011
到着地
  緯度: 63°26.93′ 経度: 129°28.78′
  高度: 44 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)333

画像
 経路図
 *

動画 (wmv)
 
 前回の機体は可愛くない。もっと小さい機体で行く。機体の選定で手間取りレナ川中州になんと2週間も足止めを食ってしまったので、とにかく飛んでコマを進めることにした。とは言っても、またまたレナ川中州に降りることに。チクシまで広大な山地を一直線に越えても降りれる場所があるとは限らないし、小型機に自動操縦は付いてないから方角も心配なので、多少迂回になるが大河レナ川に沿って北上することにしたからだ。
 太陽がだんだん遠くなる。でも、川が氷らないのは何故???
52 08.12.29.
Aeronca 7AC (skis)

>実施データ
 離陸速度: 45〜50 kt
 最大高度: 3,160 ft
 最大速度: 85 kt
 進入速度: 60〜70 kt
 接地速度: 40 kt
 飛行時間: 25 分
雪原−(レナ川)−雪原 < km>

出発地
  緯度: 63°26.98′ 経度: 129°28.88′
  高度: ? m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)333
到着地
  緯度: 63°30.95′ 経度: 128°24.77′
  高度: 33 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)312

画像
 経路図
 直線的な岸辺を狙う。

動画 (wmv)
 2:3.27MB: 
 
53 09.01.04.
Aeronca 7AC (skis)

>実施データ
 離陸速度: 60 kt
 巡航高度: 2,700〜3,000 ft
 巡航速度: 70 kt
 最大高度: 2.970 ft
 最大速度: 82 kt
 進入速度: 70 kt
 接地速度: 50 kt
 飛行時間: 31 分
雪原−(レナ川)−雪原 < km>

出発地
  緯度: 63°30.95′ 経度: 128°24.77′
  高度: 33 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)312
到着地
  緯度: 63°53.14′ 経度: 127°22.52′
  高度: 33 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)311

画像
 経路図
 シベリアの大地は、あちこち水溜り。
 何となく絵になる構図?

動画 (wmv)
 
 どうも水平がとりにくい。ラダー・トリムで調整してみるのだが、パワーを上げ下げするとトルクが変わってしまうのでパワーを一定にしてラダー・トリムを調整し、水平飛行のためのパワーの過不足はエレベータ・トリムで何とかごまかす。ところがエレベータの上げ下げでもトルクが微妙に変化するので始末に悪い。この機体は、水平直線飛行させるのは難しいようだ。
 1月だというのに(フライトシムの日付は12月25日だった)川はどこも凍ってない。ウソだろ。大変だ!地球温暖化がここまで進んでいたとは! 滑走路はなくとも川が凍ってるからスキー履いてれば降りれると思ってたのに。フロート機に取っ替えようかな。
54 09.01.07.
Junkers Ju52/3m skis

 全幅: (29.25 m)
 全長: (18.90 m)
 全高: (6.10 m)
 主翼面積: (110.50 sq m)
 最大離陸重量: (10,500 kg)
 エンジン: BMV 132A 660 hp × 3
 離陸速度: (120 km/h)
 巡航速度: (190 km/h)
 最大速度: (260 km/h)
 離陸滑走距離: (500 m)
 着陸滑走距離: (350 m)
 運用高度: (5,500 m)
 初期上昇率: (208 m) /min
 航続距離: (1,000 km) 5 hours
 データ出所: FS2004 Add Aircraft

>実施データ
 離陸速度: 〜70 kt
 最大高度: 12,000 ft
 最大速度: 149 kt
 進入速度: 75〜90 kt
 接地速度: 50 kt
 飛行時間: 26 分
雪原−(レナ川)−雪原 < km>

出発地
  緯度: 63°52.93′ 経度: 127°23.03′
  高度: 33 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)326
到着地
  緯度: 64°28.06′ 経度: 126°06.00′
  高度: 30 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)355

画像
 経路図
 シベリアの大地に浮かぶ月と飛ぶ。
 *
 ”重い”機体だが、”静かな”旋回は好感が持てる。

動画 (wmv)
 2:4.61MB: 
 4:4.32MB:進入・着陸
 季節は真冬。寒さだけでなく、太陽の昇らない暗闇飛行になる恐れが出て来た。そろそろ東に進路を変更すべきか悩んだが、予定最北端のチクシでは今日は真っ暗でもあと10日もすれば何とか周りの地形が見える明るさになるとわかって、予定通りチクシを目指すことにした。
 機体は、たまたま導入した機体のテストをしていたらスキーを履いたものがあったので選んでみた。ところがこの機体、動翼は動かないしプロペラも見えない。でもフライト可能なスキー機は少なく、使うことにした。アビオカーよりは機体の解像度はいい。エンジン音はいかにも古い機体といった感じで、コクピットで聞くとガラガラと音がする。迷彩塗装はなかなかシベリアの大地に合っているようで、見栄えのするショットを探したが上から見下ろすと機体がみえにくく撮ることができなかった。最初は操縦の重い機体だと思っていたが、着陸の進入で旋回させたらなかなかどっしりとした飛びっぷりでけっこう気に入った。
55 09.01.09.
Antonov An-2T (skis)

 全幅: 59 ft 8 in (18.19 m)
 全長: 40 ft 8 in (12.40 m)
 最大速度: (257 km/h)
 巡航速度: (169〜193 km/h)
 航続距離: (845 km)
 エンジン: Shvetsov 1,000 hp × 1
 データ出所: FS2004 Add Aircraft

>実施データ
 離陸速度: 70 kt
 巡航速度: 85 kt
 最大高度: 12,528 ft
 最大速度: 156 kt
 進入速度: 100 kt
 接地速度: 50 kt
 飛行時間: 23 分
出発地
  緯度: N64°28.06′ 経度: E126°06.03′
  高度: 31 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)355
到着地
  緯度: N64°45.74′ 経度: E125°00.96′
  高度: 27 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)009

画像
 経路図
 何やら堰が見える。
 どっちに飛んで行くのやら…。
 いい天気…。
 ぼちぼち星も見えてきた。
 フラップを下げて急降下。

動画 (wmv)
 
 
56 09.01.12.
SNCASE Baroudeur

 全幅: 32.81 ft (10.00 m)
 全長: 44.82 ft (13.66 m)
 速度: (1,033 km/h)
 重量: (7,150 kg)
 エンジン: SNECMA Atar 101E-4 3,700 kgp
 データ出所: FS2004 Add Aircraft

>実施データ
 離陸速度: 140 kt
 巡航高度: 21,000 ft
 巡航速度: 420 kt
 最大高度: 22,150 ft
 最大速度: 486 kt
 進入速度: 150〜170 kt
 接地速度: 120 kt
 飛行時間: 20 分
出発地
  緯度: N64°45.74′ 経度: E125°00.96′
  高度: 26 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)009
到着地
  緯度: N66°59.92′ 経度: E122°40.09′
  高度: 146 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)102

画像
 経路図
 月とオーロラと。
 月とオーロラと。
 進入旋回。
 進入旋回。

動画 (wmv)
 3:4.19MB:降下
 何と、この機体はスキーを履いている。…いや、スキーというよりはスキッド(ソリ)なのだが。丁度いい。見つけたついでに使ってみよう。あまり速い機体を使うと到着地が暗い可能性もあったが、着陸可能な明るさで降ろせばよい。
 まずは計画通りのフライト。時折空に色がつくのはオーロラかな?太陽が高くなるまでゆっくり休もう。次回そのままの位置からそのままの方角で離陸すればレナ川上空へ達するように着陸。畑地のようで小川があちこちに走っていたが、試しに離陸してみて小川に落ちない事を確認。
57 09.01.21.
Antonov An-2T (skis)

>実施データ
 離陸速度: 75 kt
 最大高度: 11,740 ft
 最大速度: 129 kt
 進入速度: 110〜120 kt
 接地速度: 65 kt
 飛行時間: 22 分
出発地
  緯度: N66°59.92′ 経度: E122°40.09′
  高度: 147 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)098
到着地
  緯度: N67°32.67′ 経度: E122°59.27′
  高度: 34 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)360

画像
 経路図
 離陸15分。あそこに降りよう。

動画 (wmv)
 
 Ju52で飛んだのだが、ハードディスク不調で録画が途中で切れていて最初からやり直し。Ju52はFS2002用でプロペラ回転面や舵面の動きが見えないので、An−2Tに替えて再飛行。ハードディスクは同じ現象がここ何回か続けて起こっているので、買い換えることにした。(後に外付けケースのインターフェースの不調と分かり、ケースを買い換えた。)別のハードディスクに録画して飛行開始。An−2TはJu52よりスピードが遅く、Ju52で25分で着いた場所まではとても届かず、かなり手前の雪原に着陸。
58 09.01.21.
Antonov An-2T (skis)

>実施データ
 離陸速度: 75 kt
 巡航高度: 3,500〜5,100 ft
 巡航速度: 110 kt (80% power)
 最大高度: 5,140 ft
 最大速度: 147 kt
 進入速度: 55 kt
 接地速度: 50 kt
 飛行時間: 20 分
出発地
  緯度: N67°32.67′ 経度: E122°59.27′
  高度: 34 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)037
到着地
  緯度: N68°06.35′ 経度: E123°15.97′
  高度: 22 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)337

画像
 経路図
 120ktの低空飛行。
 水平飛行は、ペイント・ラインに合わせるとよい。
 着陸地点を探すには、ある程度高度を下げる必要あり。

動画 (wmv)
 2:3.42MB:丘の日陰を駆け抜ける
 離陸後、前方に見える小高い丘の、低い太陽で陰になった麓を低空飛行。ただ飛ぶだけじゃつまらんから、少しは遊ばんと。
 実は、一度フライトをして着陸に失敗している。中州の雪原に着陸しようとしたが止まれそうにないと判断、離陸しようとして後ソリを水面につけてしまった。更にやり直し着陸も、旋回が近過ぎて進入に失敗、再度やり直した。但しこのフライト、またまた録画が途中で切れていて最初からやり直しとなったが、失敗は失敗なので罰ビール2本。
59 09.01.21.
Antonov An-2T (skis)

>実施データ
 離陸速度: 75 kt
 巡航高度: 2,500〜2,600 ft
 巡航速度: 120 kt
 最大高度: 2,680 ft
 最大速度: 121 kt
 進入速度: 65〜75 kt
 接地速度: 60 kt
 飛行時間: 12 分
出発地
  緯度: N68°06.36′ 経度: E123°15.98′
  高度: 22 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)037
到着地
  緯度: N68°22.19′ 経度: E123°48.37′
  高度: 21 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)041

画像
 経路図
 赤い太陽に照らされて。

動画 (wmv)
 
 
60 09.01.21.
Junkers Ju52/3m skis

>実施データ
 離陸速度: 80 kt
 巡航高度: 2,100〜3,000 ft
 巡航速度: 120〜140 kt
 最大高度: 3,270 ft
 最大速度: 145 kt
 進入速度: 70〜100 kt
 接地速度: 50 kt
 飛行時間: 22 分
出発地
  緯度: N68°22.19′ 経度: E123°48.37′
  高度: 21 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)041
到着地
  緯度: N69°08.18′ 経度: E124°10.29′
  高度: 19 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)096

画像
 経路図
 悠々たる飛行っぷり。
 着陸第1候補地は、起伏が激しく断念。

動画 (wmv)
 
 An−2Tでは30分で届かないかもしれない、いくらかでも速かろうとJu52を使う。フライト記録を見ると、本当にいくらかだったようだ。
 フライトNo.56でヤクーツク〜チクシ間の約半分だったが、57〜60の4フライトでようやく2/3くらいまで漕ぎつけた。昼間のフライトでも大分暗くなってきたので、もう数日お休みしよう。
61 09.02.16.
Maule Orion skis

 全幅: 32 ft 11 in (10 m)
 全長: 23 ft 6 in (7.2 m)
 全高: 6 ft 4 in (1.9 m)
 総重量: 2,500 lb (1,136 kg)
 エンジン: Lycoming IO-540-V4A5 260 hp × 1
 巡航速度: 142 kt (264 km/h)
 実用上昇限: 20,000 ft (6,096 m)
 航続距離: 600 nm (1,092 km)
 データ出所: FSX Default Aircraft

>実施データ
 シミュレータ: Flight Simulator X
 離陸速度: 65 kt
 巡航高度: 5,000〜6,500 ft
 巡航速度: 105 kt
 最大高度: 6,670 ft
 最大速度: 161 kt
 進入速度: 70〜80 kt
 接地速度: 55 kt
 飛行時間: 24 分
出発地
  緯度: N69°08.18′ 経度: E124°10.29′
  高度: 18 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)096
到着地
  緯度: N69°44.33′ 経度: E125°02.36′
  高度: 18 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)036

画像
 経路図
 シベリアには木が1本もない???

動画 (wmv)
 2:3.67MB:
 WindowsVistaとFSXの導入と、導入作業で誤って消してしまったWindows2000の再インストールに手間取りしばらくフライトできなかったが、ほぼ元通りにすることができたので久しぶりのフライト。思い切ってFSXを使ってみた。FSX用の高解像度シーナリー(FS Global 2008)を入れたが現在フライト中のエリアは高解像度領域に入っておらず、湖や河川の輪郭が角張っていてかえってFS2004の方が綺麗に見えることが分かった。FSXの使用は、アラスカに入ってからにしよう。
62 09.03.02.
SNCASE Baroudeur

>実施データ
 離陸速度: 120 kt
 巡航高度: 27,500 ft
 巡航速度: 365 kt
 最大高度: 27,980 ft
 最大速度: 470 kt
 進入速度: 125 kt
 接地速度: 95 kt
 飛行時間: 24 分
出発地
  緯度: N69°44.33′ 経度: E125°02.36′
  高度: 18 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)012
到着地滑走路
 チクシ Tiksi(UEST)
  緯度: N71°41.80′ 経度: E128°53.60′
  高度: 11 m
  方位: 3/21 長さ: 2,800 m 路面: コンクリート

画像
 経路図
 確認してから離陸しないと…川に落ちるぞ!
 *
 *
 あれはチクシの海岸線じゃないか?
 進入路へ急旋回。

動画 (wmv)
 2:3.24MB:上昇
 しばらくフライトできなかったので、目的地チクシはすっかり明るくなってしまった。そこで、以前使用した Baroudeur で一気にチクシまで飛ぶことにした。距離をよく調べずに飛び立ってしまったが「30分で届かなければその時はその時」とハラをくくって飛び続けたら、何度か着陸の練習をした見覚えある風景が見えてきて、手元の世界地図と照らし合わせてチクシと判断。わりとたやすく滑走路も見つけられて、時間に余裕もあったので大きく旋回して進入。久しぶりのフライトをぶっつけ本番にしてはまずまずの着陸。なお、シミュレータのフライトビデオを撮ってみたが再生がスムーズでなく、フライトビデオからの録画は諦めた。
63 09.03.23.
Saab J35 Draken

Saab 35X Draken
 全幅: 30 ft 10 in (9.40 m)
 全長: 50 ft 4 in (15.35 m)
 全高: 12 ft 9 in (3.89 m)
 主翼アスペクト比: 1.77
 主翼面積: 529.6 sq ft (49.20 sq m)
 離陸重量 (clean): 25,130 lb (11,400 kg)
 最大離陸重量: 33,070 lb (15,000 kg)
 通常着陸重量: 19,400 lb (8,800 kg)
 エンジン: Volvo Flygmotor (Rolls-Royce licence)
   Avon 300-series
   (Swedish Air Force designation RM6C)
         × 2
   dry : 12,790 lb (5,800 kg)
   with A/B : 17,650 lb (8,000 kg)

 <性能 (重量:11,400 kg)>
 最大水平速度 with A/B: Mach 2
 最大海面上昇率 with A/B: 34,450 ft (10,500 m) /min
 上昇時間: 36,000 ft (11,000 m) まで 2'36"
        49,200 ft (15,000 m) まで 5'00"
 離陸滑走距離 with A/B: 2,130 ft (650 m)
 離陸距離(50ft=15mまで) with A/B: 3,150 ft (960 m)
 着陸滑走距離(通常着陸重量): 1,740 ft (530 m)
 航続距離(フェリー、最大燃料): 1,754 nm (3,250 km)
 データ出所: Jane's All The World's Aircraft 1975-76

>実施データ
 離陸速度: ? kt
 巡航高度: 40,000〜49,000 ft
 巡航速度: 320〜480 kt
 進入速度: 180 kt
 接地速度: 150 kt
 飛行時間: 30 分
出発地
 チクシ Tiksi(UEST)
到着地
  緯度: N75°35.73′ 経度: E137°03.58′
  高度: 2 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)060

画像
 経路図
 離陸後の急上昇・急旋回。
 チクシの滑走路はもう見えない。
 目標の小島に到達してホッとする。
 これで着陸できると思ったら大間違い。
 時間がないのだ。最短を選ぶやむを得ない処置。
 着陸帯の方角を確認。
 最後の急旋回。
 無事着陸。

動画 (wmv)
 1:3.00MB:離陸・上昇・旋回
 前日の予備フライトで、北極海に浮かぶコチェリヌイ島の西端にある砂洲まで25分程度で着く事を確認。ところが降下を急いでスピードを出し過ぎ、エレベータ操作を誤ってアップ・ダウンしているうちに着陸地を見失い、見つけた時には真上まで来てしまっていた。のんびり降ろしていては時間オーバーになりそうだったので、逆インメルマンと急旋回でムリクリ進入コースに突入。タイムリミットぎりぎりで無事着陸させることができた。
 なおフライトの実施は3/23になっているが、シミュレータの日付は2/28であった。フライト実施は大抵夜になるので、シミュレータの時刻をシステム時刻(コンピュータの内部時刻)にしておくとシミュレータ起動時に毎回時刻を設定しなおさなくてはならず、それが面倒でフライト時刻(日中に固定)に設定している。そうすると日付を毎回設定しなければならなくなるのだが、それを忘れてしまった。そのため、3月末にしては太陽が低くなっている。知っている人が見れば、多少気になるかもしれない。
 また、シーナリーの切れ目を横切ったために、切れ目までの飛行記録が消えてしまっている。そのため経路図でも途中からになっているが、ターミナルマークの所が実際の出発点。
64 09.04.03.
Antonov An-148

>実施データ
 離陸速度: 135 kt
 巡航高度: 28,000 ft
 巡航速度: 240 kt
 最大高度: 29,600 ft
 最大速度: 297 kt
 進入速度: 200 kt
 接地速度: 120 kt
 飛行時間: 28 分
出発地
  緯度: N75°35.73′ 経度: E137°03.58′
  高度: 2 m 路面: 雪原
  離陸方角: (出発)060
到着地
  緯度: N76°58.14′ 経度: E142°27.80′
  高度: 2 m 路面: 雪原
  着陸方角: (停止)140

画像
 経路図
 狭い砂洲を離陸。
 北極の氷床へ最短コースを取る。
 コチェリヌイ島北端
 北極海を覆い尽くす氷の空母!
 極寒の地へようこそ!

動画 (wmv)
 2:1.71MB:上昇・進路は北極
 4:2.64MB:降下
 5:4.03MB:進入・着陸
 とうとう北極の氷の上に降り立つことができた。海岸線などシーナリーの荒さには不満はあるが。それに五感を伴わないので実感はない。バーチャル世界は、その技術自体は面白いかもしれないがあまり楽しくはない。
 今回使用の機体は離陸距離が長く、着陸もリバースをかけてもなかなか止まらない。離陸では狭い砂洲に曲がり目があって、海に飛び込むかと思った。An−148とはそういう機体なのか? 新しい機体なので、自分のところにある1991年までの年鑑には載っていない。日本の年鑑は安い(Jane年鑑は1990年頃イギリスから直接取り寄せても2万円以上した。輸入業者を通すと4万円になる。)が、売れる商品しか店に置かない商売と同じで名の通った機体しか載せてないし、データがあまりにも大雑把なのでめったに買わない。でも、新しい情報が入ってこない事を考えると、安くても日本の年鑑を買うべきなのか、高くてもJane年鑑を買うべきなのか…。そろそろJane年鑑が欲しいなあ〜