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内容更新日:2020.04.28.
レイアウト更新日:2024.10.08.

ラジコン・グライダー

 
主翼と胴体をゴムバンドにより固定する方式を、伝統的に取り入れている。従って、一つの胴体に複数の主翼が存在する。以下に述べる機体の多くは、胴体は共用で主翼のみを付け替えて、これを一つの「機体」として紹介している。
写真 No. 備考
Flying Boat Ⅰ世 
 1 友人達がみなハング・グライダーで空に挑戦している頃、自分は機体を持てないで(作れないで)いた。大きな機体を作る資金がないのならばラジコンで我慢しようと思い立った。その事を相談に行った先輩、楠正章氏から譲られたエンジン機練習機用の主翼と尾翼を使って、胴体を自作したものである。格好つけて細い胴体ですぐ壊すよりも、太く頑丈に作るのだと"Flying Boat" の名をつけた。
 2 友人島口哲昭君の、とってもイイカゲンな製作マニュアルにそって初めて主翼を作った。(島口君ありがとう) 胴体も前作よりも少し格好よくなった。なかなか特徴のある性能を持っていた。
 3 友人、島口哲昭君から譲られた。非常に軽い機体だったが、あちこち引越しをする間にR/C仲間に譲ってしまった。
 4 初めてフリーハンドの翼型に挑戦した機体。性能は悪かったが、初のソアリングらしい飛行を行なった。
 5 現在でも一番安心してフライトを楽しめる機体。その性能は、フリーハンドの翼型が決め手となった。
 6  
Flying Boat Ⅱ世 
(へたくそがらす号) 
 7 練習専用に、頑丈さを最優先に設計・製作した機体。かなり荒っぽい着陸も経験しているが、一度も壊したことはない。唯一の欠点といえば、胴体幅が 10 cm ではスタート時に持ちにくい事。No.5の機体と並んで、フライトを楽しめる1機だったが、今は無い。
 8 初めてのエルロン機。4ch機の操縦も初めてなので、テスト機として作った。舵面構成に独自の工夫が凝らしてある。エルロン機構のあそびが大きく、性能以前に操作性に問題があった。
 9 No.5の機体に勝る翼を狙ったが、直線飛行では良好なるも旋回を含めた実飛行では芳しくなかった。
10 No.7の機体の再版のつもりで作ったが、No.7の設計資料が残っておらず、記憶に頼って作ったら違っていたようである。思い通りの性能は出なかった。
11 初のモーターグライダーとして設計・製作した。パワーに関する勉強が不足している事は自分自身で認識していたが、エンジンの出力が予想より小さかったので、結局主翼だけを流用して純グライダーとして使われた。
しんでんもどき号 
12 先尾翼機には昔から興味があった。特に日本海軍の戦闘機「震電」は、好きな機体の一つだった。この形を真似たラジコン・グライダーを狙った機体である。残念ながら、引越しの際荷減らしのために廃棄処分された。
13 秋田の風は強い。自分の機体は、飛行機は軽く作るものという信条から、強風下では速度不足で飛ばせる機体がなかった。いわゆるスロープ用の機体として設計・製作を試みたものである。主翼翼型はスロープ用ではなかったが、けっこうスピードの出る機体に仕上がった。主翼のリブ製作には、コンピュータが利用されている。
先尾翼実験機 
14 バードマン機の設計・製作(先尾翼機)のために、急きょ作られた。そのため、新たに設計・製作されたのは先翼のみで、主翼はNo.13のものが流用され、胴体は近い将来作ろうとしていた先尾翼機の作りかけを流用した。直線滑空性能自体がすこぶる悪く、ほとんど実用にはならなかった。
Pegasus号 

Pegasus ⅢC 

15 北海道の馬の牧場にいた時に設計・製作したことから、Pegasus と名付けた。桁強度に余裕を持たせたいという考えから、無謀にも15%厚の翼型を使った事、秋田の強風の中で飛ばしている仲間の「プランク」は1mm では足りない、 1.5mm にすべきだ、という忠告を素直に取り入れた事が、最後まで足を引っ張った。滑空性能は悪く、操縦性能も「重」かった。
Phoenix号 
16 Pegasus 号の失敗から、Pegasus号で開発した翼型の厚みを10~12%にして、この翼型に対する考えが間違っていない事を確かめたかった。胴体も作る予定だったが、多忙のため製作に至っていない。
Chipiyak号 
17 Chipiyak とは、夏の北海道の空を大きな羽音をたてて飛び回るオオジシギのことである。初の本格的エルロン機で、胴体も初めて丸断面にした。
へたくそがらす号 
美幌のからすも 
 黒かった型 
18 Chipiyak 号と平行して設計・製作された。しかし、実際に製作されたのは胴体のみに終わった。
カメラ 
搭載機 
(計画)
空撮を行なうラジコン機を計画した。双発・双胴で、中央胴体をカメラをセットしたまま交換できるよう設計を進めた。現在もこのプランは廃棄せず、日の目を見るチャンスを狙っている。

バード 
マン 
模型
バードマン・ラリー出場機のテストのため、縮小版ラジコン・グライダーの製作を計画した。実機の製作に忙しく、ラジコン機は作れなかったが、その更に縮小版のスチレン・ペーパー模型を作って飛ばした。一般に先尾翼機は、先翼を低く主翼を高く(先低主高型)作るが、バードマン機は地面(水面)との高度感覚が取り易いよう、先翼を高く(先高主低型)した。比較のために両方の模型を作った。しかし、どちらが良く飛んだかという以前に、カメラ搭載(計画)機のスチレン模型の方がはるかに性能が良かったので、自分でも少々がっかりしたものだ。
新機計画(2014.11)
2mクラス常用機
(新胴体)
19 新機計画(2014.11.)の2mクラス常用機。まずは胴体を製作、主翼No.5をつけてテスト。


ラジコングライダーの設計から製作まで、その詳細を紹介する。

  R/Cグライダー 新機計画 (2014.11.)

  R/Cグライダー 翼No.W17設計製作記 (2020.04.)

連絡先について  ※ 2002年4月2日よりメール・アドレスが変更になりました。
 

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高橋正喜氏の「鳥」

 
彼、高橋正喜氏は、長年鳥を観察し、鳥そっくりのラジコン・グライダーを作り続けている。彼の作ってきた「鳥」グライダーは、おそらく世界に出しても遜色ないものであると私は信じている。彼の作る「鳥」は、本物の鳥同様、垂直面を全く持たない。このタイプのグライダーを設計して飛ばせる人は、非常に少ない。私も彼の「鳥」を操縦させてもらったが、舵が非常に素直で、普通のエルロン機よりも飛ばし易かった。ここに紹介するのは、その一部である。

 
 






4,5の写真はテスト用の機体。
彼は、春になると製作欲が疼き出し、「鳥」を「一羽」作る。
そして一夏、飛ばしては悩み、悩んでは飛ばし、改良に改良を重ねてあちこち切り刻み、
秋の終わりにはとうとう形がなくなってしまう。
そしてまた春になると「鳥」を作るのである。

以下、彼のテスト機の動画を紹介しよう。

060430-03-01m1VCD.mpg
 ( MPEG-1 352x240 pixel / 4,069,324 bytes / 00:00:23 )
060430-14-01m1VCD.mpg
 ( MPEG-1 352x240 pixel / 13,307,224 bytes / 00:01:16 )